社労士が難しすぎる。なんでこんなに難しいの?
あと、受かるコツがあったら知りたいな。
社労士試験、難しいですよね。
なんでこんなに難しいのか、理由を深堀りしていきましょう。
法律の専門家である「社労士」は、合格率1ケタの難関資格。
そこで今回は、なぜここまで社労士が難しいのか、徹底解説していきます。
私は4回目の受験で、社労士に合格できました。
4回も受験した私だからこそ感じた、「社労士が難しすぎる理由」をご説明します。
「合格する秘訣」もあわせてご紹介。
この記事を読むと、社労士がなぜ難しすぎるのか、ご理解いただけます。
社労士が難しすぎる5つの理由
それではさっそく社労士が難しすぎる理由を解説していきます。
社労士が難しい理由は次の5つ。
- 勉強範囲が広い
- 似たような科目が多い
- まとまった勉強時間が必要
- 足切りラインがある
- 過去問対策だけでは合格できなくなってきている
順番に説明していきます。
勉強範囲が広い
社労士の勉強範囲は「10科目」と、大変幅広くなります。
- 労働基準法
- 労働安全衛生法
- 労働者災害補償保険法
- 雇用保険法
- 労働保険料徴収法
- 労務管理その他の労働に関する一般常識
- 健康保険法
- 厚生年金保険法
- 国民年金法
- 社会保険に関する一般常識
このように試験範囲が広いので、テキストを読むだけで一苦労です。
「労務管理その他の労働に関する一般常識」に関しては、テキストだけでなく、厚生労働白書や統計資料などにも目を通しておく必要があります。
1科目を勉強し終わって、次の科目を勉強を始めると、「前の科目をすっかり忘れてしまった・・・」ということもしばしば。
社労士は忘却との戦いなのです。
さらに社労士は法律の試験なので、法改正もあります。
基本の知識〜法改正、厚生労働白書まで幅広く学習する必要があるので、社労士に受かるのは大変難しいのです。
似たような科目が多い
社労士の試験範囲は10科目ありますが、それらは全く関係ないわけではなく、各科目は関連性があります。
例えば、「健康保険と厚生年金」「国民年金と厚生年金」。
類似事項が多いので、「この数字は健康保険?それとも厚生年金?」というように頭が混乱してくるわけです。
社労士は合格率一桁の難関資格であるため、合格するには細かい数字まできっちり覚えなければ合格できません。
複雑に絡み合った科目が、社労士の難易度をさらに高くしています。
まとまった勉強時間が必要
一般的に、社労士に合格するために必要な勉強時間は「800〜1000時間」と言われていますが、社労士に合格するにはまとまった勉強時間が欠かせません。
仮に、合格するために1000時間勉強しなければならないとすると、毎日3時間の勉強時間で「約333日」かかることに。
これは毎日3時間きっちり勉強したケースの日数です。
仕事や子育てに忙しいあなたが、毎日3時間の勉強時間を確保するのは、そう簡単なことではないので、さらに時間がかかる可能性も大いにあります。
また合格している人の多くが、2〜5回程度、試験を受けているのが現実。
複数回受験していることを考慮すれば、合格に必要な勉強時間は1000時間以上といっても過言ではありません。
実際に私も4回受験しています。
膨大な勉強量が、社労士が難しすぎると言われる要因の一つです。
足切りラインがある
社労士試験は総得点だけでなく、各科目に足切りライン(基準点)が設定されています。
全ての科目でまんべんなく点数を稼げなければなりません。
たとえ、総得点が合格点以上だったとしても、1つの科目が基準点に届いてなければ不合格です。
実際に私も、労一が1点足りず不合格になった経験があります。
社労士試験は得意科目で点を稼げるわけではなく、すべての科目で基準点以上、得点する必要があることが、社労士が難しすぎると言われる理由の1つです。
過去問対策だけでは合格できなくなってきている
近年の社労士試験は応用問題が出題される傾向があり、過去問だけを勉強していると合格は厳しくなります。
以前は「過去問をマスターすれば、合格できる」と言われていました。
しかし最近では、問題が長文化したり、過去問をアレンジしたりした問題が増えています。
「過去問だけで合格できる」時代ではなくなっているため、社労士が難しすぎると感じる人が増えています。
社労士に合格するためのコツ3つ
ここまで、社労士が難しすぎる理由をお伝えしました。
たしかに社労士試験は難化傾向にありますが、正しい勉強法でコツコツと勉強すれば必ず合格できます。
では、社労士に合格するためにどうすればよいのでしょうか。
社労士に合格するためのコツは次の3つ。
- テキストを10回以上読み込む
- 過去問の正解率を90%以上にする
- 通信講座を利用する
順番に解説します。
テキストを10回以上読み込む
社労士のテキストを10回以上読み込みましょう。
前述したように、社労士試験は過去問だけでは対策できなくなっているためです。
過去の試験で問われていない箇所はテキストに記載されています。
テキストを少なくとも10回以上読み、過去問以外の知識を頭に入れましょう。
テキストを読むときのコツは、次の2つ。
- 分からない箇所があっても気にせず次に行くこと
- 欄外の小さなテキストも読み込むこと
テキストを読むのはすごく地味で大変な作業ですが、試験本番であなたの助けに必ずなります。
私もテキストを読み込んでいたおかげで、過去問では問われたことのなかった問題も正解出来ました!
ちなみに、私が使用したテキストは「ユーキャン」の速習レッスンです。
過去問の正解率を90%以上にする
「過去問だけでは試験に合格できない」とお伝えしましたが、それでも過去問の勉強は欠かせません。
なぜなら、過去問をベースとして出題されるため。
過去問を90%以上、正解するまで過去問を理解していると、本番で応用問題が出題されても対応できます。
過去問は基礎なので確実に正解を導けるようになっておくことが、社労士に合格する秘訣です。
通信講座を利用する
社労士に合格したいのであれば、通信講座を利用するのも有効です。
なぜなら、独学では情報を理解するペースが遅く、非効率になってしまうため。
さらに通信講座であれば、講師とコミュニケーションを取る機会もあるので、モチベーションを保つのにも役に立ちます。
独学よりもコストはかかってしまいますが、時間を節約するという意味では、通信講座の方がはるかにお得。
私は独学で合格しましたが、通信講座を利用すればよかったと今でも後悔しています。
講義動画が倍速でみられたりするので、忙しい社会人が試験を受ける環境が整っている点も通信講座をおすすめする理由の1つ。
独学にこだわりすぎていると、貴著な時間をロスしてしまいます。
通信講座の利用も検討してみてはいかがでしょうか。
社労士は難しすぎ?難しすぎると言われる5つの理由を徹底解説!まとめ
今回は社労士が難しすぎる理由を解説しました。
社労士がなぜ難しすぎると言われるかというと、次のような理由から。
- 勉強範囲が広いので、理解するのが難しい
- 似たような科目が多く、情報が混乱する
- まとまった勉強時間が必要なので、忙しい社会人には厳しい
- 足切りラインがあるので、苦手科目も攻略しなければならない
- 過去問対策だけでは合格できなくなってきている
社労士はたしかに難しすぎる試験ですが、コツコツ勉強すれば必ず合格できます。
テキストを読み込み、過去問を仕上げるというベタな勉強法が、社労士に受かる秘訣です。
しかし、忙しい社会人が勉強時間を確保するのは至難の業でしょう。
通信講座であれば、短時間でも効率よく勉強できるので、通信講座の利用を検討してみるのも1つの方法です。